ホームページリニューアルにあたって

永らくご無沙汰でしたが、いずれホームページを改造して、見やすく親しみのあるページに切り換えようと思いながら、今日まで遅延したことをお詫び申し上げます。

IT産業の発展は、かつて18世紀後半にイギリスのジェームズ・ワットが改良した蒸気機関を中心に各種の発明を加えて、紡績業を中心とした産業界に大きな改革のうねりを起こした歴史を想起させます。アメリカはいち早く、それまでの自動車製造や電化製品で培ってきた「ものづくりの技術」への拘りを捨てて、およそ今から30年前、インテルやマイクロソフトのようなプラットホーム構築に多大な助成を提供して技術者への援助を行い、近くではアップル、グーグル、フェイスブックのような世界基準となるような「仕組みづくり」の企業育成にも余念がありません。

一方日本ではどうか・・・

伝統工芸の技術や旧態然たるデパート販売や、鉄鋼産業、電化製品等に拘り、新規に投資する企業が勃興していないところに大きな不安を感じます。

「ものづくりの」の技術を継続して保護してきたから、メイド・イン・ジャパンの商品が世界から高く評価されるのですが、ここで止まっているわけにはいかないことは、経済人なら理解できると思います。

しかしこれまでも人間は新しい物を得るために、人間としての大切な何かを無造作に捨ててきたように思います。

若者たちがチャレンジする「A1・ロボット」を成功させることは、新規投資を誘う商品の一つであることは間違いありません。

人工頭脳を持ったロボットが、自らの判断で行動するSFファンタジーのような時代がくるのでしょうか。そんな時代が実現したなら、いつの日かA1・ロボットに使われる人間の哀れな姿も垣間見えて、恐ろしい気がします。

技術の進歩は、人類や動物、或いは植物の咲く美しい地球のためにのみ発明されることを心から願っています。

2019年3月18日   木村 英俊