私はピーコ(愛称:ピヨッち)

物語をはじめる前に   原作 木村 恭子

 昔ピーコという名前の小鳥を飼っていました。
 ベランダに置いたカゴの中で、晴れた日には白銀の羽を鏡の前で毛づくろいしたり、夕暮れどきになると遠くをみて物思いにふけるような、どこか人間ぽさのある不思議な文鳥でした。 続きを読む

作品のあらすじ

 何不自由なく鳥カゴに飼われている「ピーコ」にとっての一つの夢は、あの太陽に輝く青空の下を思いっきり自由に飛んでみたいということでした。そして、お陽様に会いたいということでした。 続きを読む